リスタート

ブログを更新していない間に

日本では大変な事態にみまわれていました

今回の地震を通して

亡くなられた方々のご冥福を心よりお祈りすると共に、

被害にあわれた方々に心からお見舞い申し上げます

僕自身今回起きた地震について常日頃考えていて

被災地の皆様のお役にたちたいと思い

小さな事などは行動に移しているのですが

「本当に被災者の立場に立って物事を考えているか」

「これは自分の気持ちを満たすだけの偽善ではないのか」

など

事の深刻さに安易な行動は移せないなと思っている自分がいました

特に我々ファッションというカテゴリに生きる人たちは

こういった状況下、ファッションを通して被災者の方々を勇気づけるなどの発言をする人が見られますが

現実問題、その他になにかしてあげれる事はないのか

本当にファッションが今必要なのか

と僕は歯がゆい気持ちになりました

そんななか昨日POTTOの山本さん、ミキリハッシンのヤマグチソウタさん、ジャーナリスト平川武治さん、ハイファッションの西谷真理子さんらによる

トークショーに行ってきました

今回はラフォーレでPOTTOが「100円ショック」というイベントを行ったので

それにまつわる話がメインのトークイベントだったのですが

その本来メインとなる話よりも

やはり現状で起きている問題を交えたファッション対談となりました

そんな中でも平川さんの言葉が凄く胸に響いたので

いくつかここに記しておきたいと思います

メディアについて

メディアは本来インフォメーションとインテリジェンス

という二つの役割があるとの事ですが

日本のメディアはインフォメーションとしての役割でしか機能していないというのです

そんな中、教養を得られるわけでもないインフォメーションとしての

メディアの情報が正しいわけでもなく

実は表層だけで深層ではないという事に

びっくりしました

（聞いたことをすぐに言ってしまうのも表層ですが、どうしても綴っておきたいのでここは勘弁してください）

というのも今回の原発事故があった際も

本来は各発電所にそれを見越して備蓄電力があるにも関わらず

それをメディアでは取り上げず、いきなりの計画停電

メディアというものがいかに表層なのかがわかります

このあいだファッション界に激震が走った

ジョンガリアーノの件も同様に、メディアの情報は偽りで

平川さんが、仲の良いガリアーノのディレクターなどに聞いたところ

ディオールはガリアーノをずっと辞めさせたかったらしいんです

でも契約上解雇は無理なので

病気にさせるか、殺すか、スキャンダルをおこさせるか

結果ああいった形でディオールを解雇にされたんです

皮肉な話です

ガリアーノはピエロだったんです

ディオールのシナリオ通り

僕はそれを聞いて本当にショックをうけましたし

同時にメディアというものの恐ろしさを知りました

本当にメディアは表層でしかないんだなと

またメディアはメディアでなくメディア産業になっていると

産業故、儲けなければならないという事実

だから今回の原発事故なども、メディアやツイッターなどで

様々な情報が飛び交う中

自分で情報というものをフィルターにかけ

正しいものを選んでいかなければならないと思いました

あとは

ものを作る上で

知らないことはいい

でも今回のような事も知った以上

知った事にどう対応するか、ともおっしゃっていました

コンセプトに基づき制作していた時代がある一方

今はリアリティがイメージを作っている

原発もリアリティ

それを語るんだ

と

国を思う心を持ちなさい

でもそれは愛国心ではない

僕たちはイエロー

国を見てください

と

はっとさせられました

本当に涙がでそうなくらい

的を得ている言葉を沢山話していただきました

他にも川久保玲とエゴについてや

ホワイトとイエローの対比

様々な方法論など

これこそエデュケーションだと思いました

西谷さんの話の流れでは

雑誌とweb媒体の話になり

従来の雑誌などの媒体ではヒエラルキーな感じであったものが

webではお金がかかっていないせいか

よりフラットのものとなっていて

インディペンデントなブランドも

日を浴びるとおっしゃっていて、

とても納得できました

と同時にこの先webが主流になってくるであろう世の中なら

僕たちみたいなキャリアのあまりないブランドも脚光を浴びやすくなると僕は思いました

話は少しそれましたが、

本当にトークショーに行ってよかったです

今回日本がこのような地震にみまわれて、なにもできない自分がもどかしかったんですが

平川さんらの話を聞いて、やるべきことがわかった気がします

リスタートです